播州織りは従来シャツ生地を中心とした綿織物が主流でしたが、最近の良いものを長く使う事がエコにも繫がる風潮もあり今回はその織技術を活かして「麻織物」の開発に着手。
休耕田を活用(麻には土壌改良力がある)して麻の栽培をする事で「花」を楽しみ、「実」からはオイルを精製したりそのまま食したりパンなどと混ぜたり、そして「茎」からは繊維を採り麻をつむぐといった取り組みを視野に進める事に。
麻は木綿より古代から栽培され衣類の素材としてだけでなく麻の実も食材として活用されてきました。播州の地で育てた麻で織物をとの思いでスタートし試行錯誤を繰り返しながら栽培を続けています。麻は通常春に蒔き晩夏に収穫するのですが秋に蒔いて翌春に収穫する事にもチャレンジし成果を上げています。無農薬で育てるので草との戦いになるのですが秋蒔きにはその心配も有りません。ただ、鹿の餌が不足すると里に降りて来るのでその被害に遭う事も判明しました。先ずは麻の実を活用したケーキや飴の商品化がスタート!麻の茎から繊維を取る機械が昭和30年代後半で国内から消滅しているので方法を模索中です。
メインドインジャパンを扱うこだわりの店や、自然を大切に良いものを長く使う事にこだわるお店からは興味を持って頂いています。お陰様で取り扱ってくださる店も増えてきました。
お近くで見つけたら先ずは使い心地をお試し下さい。
抗酸化作用があるとの事で最近注目を浴び始めています。多可町のお母さんたちが作ったケーキ達が近くの道の駅で販売がスタート。
多可町は日本酒用のお米「山田錦」発祥の地。麻の栽培を終えた土壌で収穫したお米で日本酒作りにチャレンジ。デビューするお酒は「亜麻の舞」先ずは産土神にお供えを。
コピーライターの方に実際に使って頂きその麻の良さを文章に素直に表現していただきました。カリグラフィもその方の作です。