ホテルや旅館はそれを利用されるお客様の質でホテルの格が自ずと決まってくるのですが
そのお客様が入りやすいか、入るのに躊躇するかを決めるのが「敷居の高さ」です。
最近では経済環境の厳しさからか敷居の高さが上がったり下がったりとブレを感じるところが多く見受けられますが、そんな中で毅然として高さの設定を維持しているところが
きちんとブランドを維持出来ています。
もちろん「敷居が高い」だけがブランドでは有りません。どの高さに設定するかです。
「敷居を低くし」多くの方に楽しんで頂ける様にするのも選択であり、戦略です。
30年以上前に海外旅行が普及し始めた頃にパリのルイヴィトンではいわゆる農協さん
には門を硬く閉じていました。階級社会がはっきりしているヨーロッパでは顧客が自らその「敷居の高さ」に合わせ利用する店を決めていたと思われますが日本人には通用しなかったからでしょう。そんなルイヴィトンも今や日本人から中国人へと対象が代わっているのでしょうが。